ロシア軍がキーウ攻撃 8人死亡、70人負傷 首都被害は今年最大

2025/04/24 22:45 

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 ウクライナの首都キーウ市当局は24日、ロシア軍によるミサイルや無人機(ドローン)攻撃があり、少なくとも8人が死亡し、70人が負傷したと発表した。首都の被害としては今年に入って最大規模で、ゼレンスキー大統領は南アフリカ訪問の一部予定を切り上げ、帰国すると発表した。

 ウクライナ軍によると、ロシアは24日未明から朝にかけ、ドローン145機とミサイル70発でキーウを攻撃。住宅が破壊され、がれきの下敷きとなった負傷者の救出が続いている。

 ウクライナ内務省によると、キーウのほか、東部ハルキウなど七つの地域が攻撃された。ハルキウではドローンによる攻撃で学校の校舎などが崩壊した。

 ゼレンスキー氏は21日のビデオ演説で、民間施設を標的にした攻撃を30日間停止するようロシア側に提案したと発表。ロシアは攻撃停止に向けた対話を排除しないとしているが、進展はなく攻撃が続いている。

 ウクライナのシビハ外相はX(ツイッター)に、「ロシアによる残酷な攻撃と領土割譲の要求は、和平に向けた交渉の阻害要因が、ウクライナではなくロシアであることを示している」とロシア側を批判した。

【ブリュッセル宮川裕章】

毎日新聞

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