ミャンマー軍事政権、停戦の再延長を宣言 国連「ほとんど守られず」

2025/05/06 21:45 

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 ミャンマーの軍事政権は6日、3月に起きた大地震を受けて宣言した少数民族武装勢力などとの一時停戦を5月31日まで再び延長すると表明した。復興を優先するためとして4月2日に一時停戦を宣言し、1度延長したが、4月30日に期限を迎えていた。ただ、停戦期間中も各地で国軍と武装勢力との戦闘が続いており、今回も一時停戦の実効性は不透明だ。

 軍事政権は「永続的な平和を回復する」として停戦を呼びかける一方、攻撃を受けた場合は反撃するとした。民主派の「国民統一政府(NUG)」や一部の少数民族武装勢力も停戦を表明してきた。

 国連は2日、地震から4月29日までに国軍が171回の空爆を含めた少なくとも243回の攻撃を行い、200人以上が死亡したとの報告があると明らかにした。攻撃の大部分が停戦後に行われ「軍は停戦を延長したが、ほとんど守られなかった」と非難していた。【バンコク武内彩】

毎日新聞

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