ロシアとウクライナの直接協議、トランプ氏が参加示唆 仲介役として

2025/05/13 09:50 

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 トランプ米大統領は12日、トルコ・イスタンブールで15日に開催が見込まれるロシアとウクライナの直接協議に関し、仲介役として自らも出席する可能性を示唆した。ホワイトハウスでの記者会見で「(協議が)良い結果をもたらすだろう。双方の首脳がいると信じている」とした上で、「(イスタンブールに)飛ぼうと考えていた」と述べた。

 これを受けてウクライナのゼレンスキー大統領は12日、「トランプ大統領がトルコでの会談に出席してくれたらとてもありがたく思う」とX(ツイッター)で述べた。

 トランプ氏は13~16日の日程でサウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)を訪問する予定。トランプ氏は「木曜(15日)にどこにいるかは分からない。たくさんの会議がある」としつつ、自らも直接協議に出席する可能性に言及した。

 2022年以来となるロシアとウクライナの直接協議は、ロシアのプーチン大統領が提案した。代表団による協議が念頭にあったとみられるが、ゼレンスキー氏は自ら出席する意向を表明し、プーチン氏にも出席を要求。ウクライナ大統領府の発表によると、ゼレンスキー氏は12日、トルコのエルドアン大統領と電話協議し、停戦交渉の計画について話し合った。両者は停戦の必要性について合意し、エルドアン氏からは停戦監視を支援するとの話があったという。【ワシントン松井聡、ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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