米国が中国人留学生のビザ取り消しへ 「共産党との関係性」など対象

2025/05/29 12:11 

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 ルビオ米国務長官は28日、中国人留学生の査証(ビザ)を取り消す方針を発表した。中国共産党とつながりがあるとみなされた学生や、「重要な分野」を専攻する学生が対象となる。また、中国や香港からの全てのビザ申請についても審査を強化し、発給基準を見直すとした。

 トランプ米政権は移民や留学生に対する規制を強化してきたが、今回は特に中国を標的とした格好で、関税などを巡って対立する両国の新たな火種となる可能性もありそうだ。

 ルビオ氏は声明で、国務省は国土安全保障省と協力すると説明。「中国共産党と関係がある、または重要な分野で学ぶ」学生を含む中国人留学生のビザに関して、「積極的」に取り消すとした。AP通信によると、米国内の中国人留学生は2023~24年度に27万人以上おり、インド人に次いで多い。

 留学生の受け入れを巡っては、ルビオ氏は27日、全世界にある在外公館に対して、学生ビザの申請者向けの面接の新規予約を一時的に停止するよう指示。申請者のSNS(交流サイト)での投稿履歴に関する審査を強化するためだとしている。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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