G7サミット、レアアース連携で成果文書発出へ AIも調整

2025/05/29 17:18 

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 日本や米英仏など7カ国が、カナダで6月に開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、中国で多く産出されるレアアース(希土類)など重要鉱物のサプライチェーン(供給網)構築で連携を目指す成果文書の発出に向け調整していることが分かった。

 中国は以前から幅広い産業や軍用に使われるレアアースの輸出規制で他国をけん制する動きを続けており、G7は中国も念頭に経済安全保障面で連携する姿勢を打ち出す。

 政府関係者によると、7カ国は最先端分野の人工知能(AI)や量子技術など7程度の成果文書を調整している。移民の密入国対策も議論される見通し。ただし、トランプ米大統領が多国間の枠組みに否定的なこともあり、首脳宣言を取りまとめるかは不透明とされる。【田所柳子】

毎日新聞

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