ハーバード大留学生受け入れ停止、差し止め延長認める 米連邦裁判所

2025/05/30 01:21 

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 トランプ米政権がハーバード大学の外国人留学生受け入れ資格を停止した問題で、米東部マサチューセッツ州ボストンの連邦裁判所は29日、執行の一時差し止めの延長を認めた。米メディアが報じた。留学生らの地位は当面維持された形だが、不確実な状況は続く。

 米国の大学が留学生を受け入れるには、国土安全保障省の「学生・交流訪問者プログラム」(SEVP)の認証が必要になる。トランプ政権は22日にハーバード大が「反ユダヤ主義」を助長したなどとしてSEVPの認証取り消しを発表し、在籍中の留学生については別の大学に転校しない限り滞在資格を失うと通知した。

 ハーバード大は違法な決定だとして認証取り消しの無効などを求めて提訴し、裁判所が23日に暫定的な差し止めを命じていた。

 ハーバード大の報告によれば、在籍する外国籍の学生は約6800人で、大学院も含めた学生全体の27・2%に相当する。

 差し止め延長を認めたバロウズ判事は、民主党のオバマ政権時に任命された。ハーバード大が連邦政府の補助金凍結は違法だとしてトランプ政権を訴えた別の裁判も担当している。【ボストン八田浩輔】

毎日新聞

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