プーチン氏、ウクライナの無人機攻撃に報復示唆 米露首脳電話協議
トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は4日、ウクライナ情勢を巡り電話協議した。プーチン氏は、ウクライナ軍による露軍の空軍基地に対する大規模なドローン(無人機)攻撃に言及し、「断固として対応しなければならない」と報復を示唆。トランプ氏は協議後に自身の交流サイト(SNS)に「即時の和平につながるようなものではなかった」と投稿し、早期の停戦について悲観的な見方を示した。
両首脳の電話協議は5月19日以来で第2次トランプ政権の発足後4回目。1時間15分行われた。
ウシャコフ露大統領補佐官(外交担当)は4日、米露首脳の電話協議の内容について説明。プーチン氏は2日にトルコで開催されたロシアとウクライナの直接協議にも触れ、ウクライナが交渉を頓挫させるために民間人を狙った攻撃を実施したと訴えたという。
直接協議直前の5月31日~6月1日、露西部のブリャンスク、クルスク両州で複数の橋が爆破され、ブリャンスク州では橋の支柱の破片が列車を直撃。7人が死亡し、122人が負傷した。露捜査当局は4日、現場からウクライナ製の部品が見つかったと発表し、プーチン氏はウクライナが「テロ組織に堕落している」と非難していた。
ウクライナによると、1日の無人機攻撃ではロシア軍の戦略爆撃機など約40機に被害が出た。
一方、トランプ氏によると、電話協議では、イラン国内でのウラン濃縮の可否を巡って難航している米国とイランの核開発を巡る交渉についても議論した。プーチン氏がロシアも交渉に加わり問題解決を模索することを提案したとし、トランプ氏は「私はプーチン大統領に対してイランは核兵器を保有してはならないと述べ、この点については意見が一致したと信じている」と表明した。
また、露側の説明によると、協議ではほかに、米露間のさまざまな分野での協力再開についても意見が交わされた。ウシャコフ氏は「両首脳は、意見交換が前向きかつ非常に生産的だったと述べた」と語った。
露側としては、ウクライナを批判する一方で米国に歩み寄る姿勢を示し、トランプ氏を取り込もうとする思惑があるとみられる。【モスクワ山衛守剛、ワシントン松井聡】
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