トランプ米政権による関税引き上げを巡り、米側との交渉を担う赤沢亮正経済再生担当相は１０日の閣議後記者会見で協議状況について問われ「（日米間の）一致点への道筋はまだ見えていない。五里霧中だ」と述べた。

　赤沢氏は６日に米ワシントンでベッセント財務長官、ラトニック商務長官と会談。週内にも６回目の協議に臨むため、訪米する方向で調整している。１５日からカナダで開かれる主要７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）に合わせて日米首脳会談が行われる見通しで「それまで最大限精力的に（協議を）積み上げた上で、その状況を両首脳に入れることになる」と、首脳会談でも関税交渉について議論されるとの考えを示した。【高田奈実】