米どころ新潟でも… 備蓄米に高い関心、買い物客が早朝から列

2025/06/10 16:04 

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 食品スーパー「原信」などを展開するアクシアルリテイリング(新潟県長岡市)は10日、随意契約で調達した政府備蓄米の販売を新潟市内の店舗で開始した。米どころの県内でも備蓄米への関心は非常に高く、安価なコメを求める買い物客が早朝から列を作った。

 アクシアルは2022年産の「古古米」を1110トン仕入れ、1袋(5キロ)2160円(税込み)で販売。銘柄米は5キロ4000円超と高騰しており、備蓄米は半額ほどの価格で店頭に並べられた。

 新潟市東区の「原信セントラルマーケット河渡(こうど)店」には備蓄米240袋が用意され、「1家族1点」で限定販売された。午前4時ごろから店舗前に客が並び始め、午前8時から始まった整理券の配布はすぐに終了したという。新潟市中央区の男性(62)は「どのような味なのか少し心配だが、確保できて良かった」と安堵(あんど)の表情をみせた。

 アクシアルの霜鳥守雅CSR・広報部長は「注目度が高く、何とか早くお届けしたい気持ちでいた」と話し、6月下旬までに県内全70店舗で販売する方針だと説明した。【神崎修一】

毎日新聞

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