東電、柏崎刈羽原発6号機で核燃料装着を開始 2週間で完了見通し

2025/06/10 19:55 

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 東京電力ホールディングス(HD)は10日、早期の再稼働を目指している柏崎刈羽原発6号機(新潟県)で、原子炉への核燃料の装着を始めた。安全検査などを経て設備面での準備が整うのは今夏の見通しだが、再稼働には地元同意などが必要となる。

 作業は、核燃料プールに保管されている核燃料872体を1体ずつ原子炉圧力容器に入れる。24時間態勢で進めるが、完了するまで約2週間かかる見通し。その後約2カ月をかけて、原子炉の圧力容器に漏えいがないか、核分裂連鎖反応を抑える制御棒が正常に動くかなどを点検する。

 柏崎刈羽原発では、7号機が2024年4月に同様の装着作業を終えている。ただテロ対策施設の完成の遅れなどから東電が目指した今夏の再稼働は事実上困難とみられ、東電はこうした制約の少ない6号機の再稼働を今後先行させるとみられる。【中島昭浩】

毎日新聞

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