巨人・坂本、長嶋さんの教え胸に 「まだまだやっていかないと」

2025/06/10 21:58 

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 ◇ソフトバンク―巨人(10日・みずほペイペイドーム)

 この日から1軍に合流した巨人の坂本勇人が、チームリーダーらしい働きを見せた。

 巨人は、先発・井上温大が二回にソフトバンクの周東佑京の頭部に投球を当て、危険球で退場処分となった。序盤から不穏な空気が漂ったが、「7番・三塁」で即スタメン出場した坂本が振り払った。

 1点を追う四回2死二塁。「次につなぐ気持ち」と打席に入り、有原航平が投げた内寄り高めの球に反応した。鋭い打球は、左翼手の頭上を越える同点二塁打に。坂本は勝ち越しとなる2点目のホームも踏んだ。

 チームリーダーによる一打で、敵地でありながらも大歓声に包まれた。坂本も二塁ベース上で手を突き上げ、「タイムリーになってよかった」と喜んだ。追いつかれて迎えた六回にも左前打を放った。

 3日に巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんが亡くなった。坂本は長嶋さんから「いつまでもジャイアンツのリーダーでいなきゃいけない」と、激励を受けたことがあったという。

 2023年の打撃不振の時には、長嶋さんにスイングを見てもらいアドバイスも受けた。「まだまだやっていかないといけない」と、リーダーとしての誓いを新たにしていた。

 長嶋さんからの教えを胸に、これからもチームの顔としてまい進する覚悟だ。【林大樹】

毎日新聞

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