日米関税交渉巡り与野党党首が会談 首相「双方の利益実現が重要」

2025/06/12 13:56 

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 米国との関税交渉を説明する与野党党首会談が12日、国会内で開かれた。石破茂首相は会談後、首相官邸で記者団の取材に応じ、カナダで15日から始まる主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせてトランプ米大統領と会談するとした上で、「会談までに(交渉で)一定の前進があればよいが、日米双方にとって利益となる合意を実現することが重要で、早期の合意を優先するあまり、日本の国益を損なうことはない」と述べ、早期合意にはこだわらない姿勢を改めて示した。会談の日時は「現時点で決まっているわけではない」とした。

 日米首脳会談を巡っては、首相がG7サミット出席に先立って米国を訪問して開催する案も取り沙汰されるが、首相は記者団に「カナダ(訪問)の前の会談は何ら決まっているものではない」と述べるにとどめた。与野党党首会談については「今の交渉状況や、我が国が交渉に臨む方針について話し、各党から意見をいただいた」と説明した。

 党首会談には首相と公明党の斉藤鉄夫代表、立憲民主党の野田佳彦代表、日本維新の会の前原誠司共同代表、国民民主党の玉木雄一郎代表、共産党の田村智子委員長、れいわ新選組の山本太郎代表が出席した。【内田帆ノ佳】

毎日新聞

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