<1分で解説>中国映画「731」 大注目のち酷評 その理由は

2025/10/14 18:00 

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 旧日本軍の秘密機関「731部隊」を描いた中国映画「731」が、中国の国内外で「不出来だ」との評価が定着しつつあります。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「中国映画『731』の評価と反響」を解説します。

Q 「731」ってどんな映画なの?

A 「731」は、旧日本軍の秘密機関「731部隊」をテーマにした中国映画です。9月18日に公開され、初日は1日当たりの上映回数の最高記録を樹立するほどでした。

Q どうしてそんなに注目されたの?

A 今年を「抗日戦争勝利80年」の記念の年と位置付ける中国共産党・政府が「抗日キャンペーン」を展開する中で、大きな注目を集めました。

Q 映画の評価はどうだったの?

A 観客や批評家からは「不出来だ」との評価が多く、国際的な映画批評サイト「IMDb」では10段階中3・2という低い評価になっています。

Q 中国国内の反応はどうかな。

A 映画の評価が投稿できる中国のアプリ「猫眼」や「豆弁(ドウバン)」でも、「世界で公開したら鼻で笑われるのではないか」など批判的なコメントが目立ち、評価点の表示も見送られています。

Q どんなところが問題だったの?

A 映画では、史実を参考にした部分もありますが、「おいらん道中」や係員のはかま姿など、時代考証から外れた演出が多く、展開もわかりにくいと指摘されています。

毎日新聞

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