UNDP次期総裁にベルギー前首相 国連事務総長が指名

2025/10/22 10:03 

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 国連のグテレス事務総長は、国連開発計画(UNDP)の次期総裁にベルギーのデクロー前首相を指名した。21日にUNDPの執行理事会に通知した。正式な就任には、国連総会(193カ国)の承認が必要になる。任期は4年。

 デクロー氏は実業界から政治家に転身し、ベルギー副首相兼財務相などを経て2020~25年に首相を務めた。

 UNDPは、貧困や格差、気候変動などへの対応について途上国を支援する国連の主要機関の一つ。米トランプ政権が対外援助や国連への資金提供の停止方針を打ち出し、大きな試練に立つ。

 次期総裁ポストは、日本政府が推薦した中満泉・国連事務次長(軍縮担当上級代表)ら複数が候補に挙がっていた。6月にドイツ出身のシュタイナー前総裁が退任し、現在は中国出身の徐浩良・副総裁が総裁代行を務めている。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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