北朝鮮が「重要兵器システム」の実験実施を発表 22日のミサイルか

2025/10/23 10:38 

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 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は23日、ミサイル総局が22日に「重要兵器システム」の実験を実施し、成功したと報じた。「極超音速飛行体」を発射したとしており、韓国軍合同参謀本部が22日に確認した短距離弾道ミサイルとみられる。

 同通信によると、飛行体は平壌市内から北東方向に2発、発射され、北東部・咸鏡北道(ハムギョンプクド)漁郎(オラン)の山中の目標地点に着弾した。同通信は実験が「潜在的な敵に対する戦略的抑止の持続性と効果性を高めるための国防力発展計画事業の一環」と説明。飛行体や重要兵器システムの詳細については明らかにしなかった。

 実験に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は同行せず、党中央委員会の朴正天(パク・ジョンチョン)書記らが立ち会った。朴氏は「新たな兵器システムは、我々の自衛的な国防技術力の絶え間ない更新を実証した」と指摘。兵器システムの開発で「急速な成果」を収めている研究チームを評価した。

 韓国の聯合ニュースによると、北朝鮮による弾道ミサイル発射は今年5月8日以来で、6月の李在明(イ・ジェミョン)政権の発足後では初めてだった。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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