ロシア軍がウクライナ各地に攻撃 約500人作業中の炭鉱も標的

2025/10/26 09:27 

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 ロシア軍は25日、ウクライナ各地のエネルギー施設などを狙った攻撃を行った。ウクライナメディアによると、首都キーウなどに弾道ミサイル「イスカンデル」9発と無人航空機(ドローン)62機が飛来。ミサイル4発とドローン50機が撃墜されたが、ウクライナ全土で8人が死亡した。

 キーウでは食品倉庫などが攻撃を受け、2人が死亡した。東部ハルキウ州ではエネルギー施設が被害を受け、約2万5000戸が停電した。東部ドニプロペトロウスク州では炭鉱が攻撃を受けた。当時496人が坑内で作業中だったが全員が地上に避難し、けが人はいなかったという。

 ウクライナのゼレンスキー大統領のX(ツイッター)によると、今年に入ってからロシアはウクライナに向け、弾道ミサイル約770発と極超音速ミサイル「キンジャル」50発以上を発射した。

 露軍は冬を前にウクライナのエネルギー施設に向けた攻撃を強めているが、ウクライナもロシア領内へのドローン攻撃を活発化させている。

 ロシア国防省は25日、ウクライナのドローン121機を撃墜したと発表した。南部ボルゴグラード州では変電所にドローンの残骸が直撃し火災が発生したという。【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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