トランプ氏、プーチン氏に「失望」 再会談は「合意の見通し」が必要

2025/10/26 13:35 

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 トランプ米大統領は25日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアのプーチン大統領との再会談について「合意に達するという見通しがなければならない。時間を無駄にするつもりはない」と述べ、和平合意のめどが立つまで会談は行わない考えを示した。アジア歴訪に向かう大統領専用機の中で、記者団の質問に答えた。

 トランプ氏は16日、ハンガリーの首都ブダペストでプーチン氏と首脳会談を行うと発表した。だが、ロシア側は現在の戦線での即時停戦に後ろ向きで、米露の事前調整は不調に終わった。これを受け、トランプ氏は会談中止を発表し、先送りにしてきたロシアに対する直接的な制裁を発動する方針に転換。22日にはロシアの石油大手2社とその関連会社に制裁を科すと表明した。

 トランプ氏は記者団に対し、「プーチン氏と非常に良好な関係を築いてきたが、今回はとても失望させられた。(パレスチナ自治区ガザ地区を巡る)中東和平よりも先に、この問題は解決されると思っていた」などと語り、改めてプーチン氏への不満を示した。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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