クマ被害急増のルーマニア、駆除ルールを緩和 直ちに射殺可能に
ルーマニア政府は6日、クマの駆除に関して「まずは脅かして追い払う」などと規定していた法律を改正し、人間に危害を与えそうな場合、速やかに射殺できるようにする案をまとめた。日本ではクマによる被害が増えているが、ヒグマの生息数が欧州で最も多いとされるルーマニアでも、人里にクマが出没して人間を襲うケースが増加している。
ルーマニア環境省によると、ルーマニアでは過去20年間でクマに襲われて26人が死亡し、274人が重傷を負った。昨年には登山中だった19歳の男性が死亡する事案があり、対策を求める声が高まっていた。
クマは、森林伐採などによる生息地の減少で、えさを求めて人間の住む地域に迷い込んで来るとみられる。
東欧メディアによると、現在の法律では、人の多いところでクマが目撃された場合、まずは脅かして追い払ったり、麻酔銃などで捕獲したりすると定めている。だが改正案では、クマが人やその所有物に危害を加えそうだと判断されると、警察官らが速やかに射殺することができる。
英紙ガーディアンによると、ルーマニアのヒグマの生息数は約8000頭とされてきたが、最近の研究では1万3000頭に上るとの推定もある。
ルーマニア政府は個体数を減らすため、狩猟者による計画的な駆除にも以前から取り組んでおり、24年には前年の2倍以上となる約500頭が駆除された。それでも被害を減らすには不十分だとして今回の措置に踏み切った。環境省は「郊外や山間部に住む人々を守る」としている。【ベルリン五十嵐朋子】
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