移民摘発の職員が発砲 37歳女性を射殺 米ミネアポリス

2026/01/08 07:51 

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 米中西部ミネソタ州ミネアポリスで7日、米移民・税関捜査局(ICE)による不法移民の摘発捜査中に、運転中の女性(37)がICE職員に撃たれて死亡した。ICEを所管する国土安全保障省は事件について、「暴徒」への対処だとして正当防衛を主張。地元首長らは「権力の乱用」だとして強く反発し、ICEに撤退を求めている。

 米メディアが報じた目撃者撮影の動画では、ICE職員が呼び止めに応じず発進した車両に向け、複数回発砲する様子が確認できる。トランプ大統領は自身のソーシャルメディアで、「故意にICE職員をひこうとした」などとして職員の対応を擁護し、「過激な左派による暴力と憎悪から法執行官を守らなければならない」と主張した。

 一方、ミネアポリスのフレイ市長は連邦政府の主張を「でたらめ」だと述べ、ICEに「ミネアポリスから出て行け」と訴えた。ウォルズ州知事も「プロパガンダ機関(の説明)は信じない」とし、「公正で迅速な調査」を約束した。ウォルズ氏は2024年の大統領選で民主党の副大統領候補だった。

 米トランプ政権は、寛容な移民政策を続けるリベラルな都市を中心に不法移民の摘発を強化している。米メディアによれば、ミネアポリス周辺では最大2000人の連邦職員を動員する取り締まり作戦が始まった直後だった。

 ミネアポリスでは、20年に黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官の暴行を受け死亡した事件が起きた。この事件を機に黒人差別と警察の暴力に抗議する「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大事だ)」運動が米国内外に広がった。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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