米国務長官、ベネズエラの国家再建は「3段階」 石油禁輸措置を活用

2026/01/08 09:56 

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 ルビオ米国務長官は7日、南米ベネズエラの再建を3段階で進める計画を明かした。「ベネズエラが混乱に陥ることは望んでいない」と述べ、国の安定化▽復興▽政権移行――の順で実施するという。連邦議会へ説明に訪れた際、記者団の質問に答えた。

 ルビオ氏はまず、国家の安定化に向けて、米国が実施しているベネズエラ産石油の禁輸措置を活用すると説明。措置で動かすことができない石油について「全量を引き取る」とし、トランプ大統領が6日に発表したベネズエラ産石油3000万~5000万バレルの引き渡しに触れた。

 これまでベネズエラは石油を市場より安い価格で売却していたが、引き取った石油は「市場価格」で販売する。代金を「腐敗や政権のためではなく、ベネズエラ国民に利益が届く形で管理する」と表明した。

 第2段階は「復興」で、米国や西側諸国などの企業がベネズエラ市場に公正にアクセスできるようにするとともに、「国内和解のプロセス」を開始する。具体的には、これまでの政権下で弾圧されたり、投獄されたりした反体制派の恩赦や釈放、亡命先からの帰国を進め、市民社会の再建を目指すという。

 第3段階は新政権への移行で、ルビオ氏は「移行プロセスであり、最終的には国民自身が自国を変革する責任を負う」と述べた。公正な選挙の実施が念頭にあるとみられる。計画の詳細は数日以内に公表する予定だが、実現にかかる時間については回答を避けた。

 また、米軍が7日にカリブ海で拿捕(だほ)したタンカーから押収した石油について、ベネズエラ暫定政府が米国との石油取引に含めるよう求めていることも明らかにした。ルビオ氏は「彼らは、石油を動かして収益を生み出し、経済崩壊を避ける唯一の方法は米国と協力することだと理解している」と話した。

 計画の説明を受けた上院議員らから「行き当たりばったり」と批判されていることについては、「これは場当たり的なものではない」などと反論した。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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