米露ウクライナが3者協議開催へ ゼレンスキー氏とトランプ氏が合意
ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は22日、トランプ米大統領と世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に合わせてスイス東部ダボスで会談した。ゼレンスキー氏は会談後、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで23、24日にウクライナと米国、ロシアが高官級協議を開くと表明した。3者による協議が開かれるのは、ロシアによる2022年2月の本格侵攻後で初めて。
ウクライナとロシアが直接交渉するのは昨年7月以来。両国は当時、トルコで3回にわたり高官級協議を開いたが、和平に向けた具体的な進展はなかった。
ゼレンスキー氏は会談後にダボス会議で演説した。質疑応答で「技術者レベルで3者協議を始められるのはいいことだ」と述べた。ウクライナ側からはウメロフ国家安全保障国防会議書記らが参加するという。
ダボスでは22日、米国のウィットコフ中東担当特使とクシュナー元大統領上級顧問がウクライナの交渉団と協議した。ウィットコフ氏らは同日夜、プーチン露大統領と会談するためモスクワを訪問。3者協議に向けた準備を進めるとみられる。
ゼレンスキー氏とトランプ氏との会談では、ウクライナの領土問題や停戦後にウクライナが再侵攻されないための「安全の保証」について話し合われた。
ゼレンスキー氏は演説後、記者団に対し、安全の保証について米国と策定していた文書が「できあがった」と語った。「両国の大統領が署名し、議会の承認を得る」とし、署名は「停戦後だ」と述べた。詳細については明かさなかった。
領土問題についての進展はなかったとみられる。ゼレンスキー氏は演説で「ロシアは妥協する準備をしなければならない」と述べ、ロシアに譲歩を求めた。米国はウクライナとロシアとの3者協議で、領土問題の直接交渉を促し、停滞する和平交渉を進展させたい考えだ。【ベルリン五十嵐朋子】
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