米露ウクライナ、戦争終結の条件など議論 2月1日にも協議再開か
ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、両国と仲介役の米国を交えた3カ国による高官級協議は24日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで2日間にわたる議論を終えた。ウクライナのゼレンスキー大統領は「生産的だった」と評価したが、和平に向けた具体的な進展はなかったとみられる。ロイター通信などによると2月1日にも次回協議が開かれる見通し。
ゼレンスキー氏は協議終了後、交渉団から報告を受けたとして「多くのことが議論された」とX(ツイッター)で述べた。米国からは、戦争終結の条件を定める形式や、安全保障上の条件について議論が提起されたという。協議には3カ国の軍高官らが出席しており、それぞれ自国に持ち帰って今後の対応を話し合うことで合意した。
ただ、最大の焦点の一つだったウクライナ東部ドンバス地方(ルハンスク、ドネツク両州)の領土問題を巡っては、割譲を求めるロシアとそれに反発するウクライナの隔たりは依然として大きく、妥協点は見いだせなかった模様だ。
一方、ウクライナとロシアは24日、協議中にもかかわらず民間施設を標的とした攻撃があったとして双方を非難した。
ウクライナでは23日夜から24日未明にかけて無人機(ドローン)などの攻撃があり、キーウのクリチコ市長によると、市内ではアパート6000棟が暖房のない状態に陥った。北部チェルニヒウでも全域が停電したと市議会が発表した。
ウクライナのシビハ外相はXで「プーチン(露大統領)は皮肉にも、協議のさなかに残酷な攻撃を命じた」と指摘した。
ロシア側は、外務省のザハロワ情報局長が24日夜、コメントを発表。24日早朝にウクライナ南部へルソン州の露側占領地域でウクライナ軍のドローン攻撃があり「医療従事者3人が死亡した」と主張。民間人を狙ったテロ行為だとして、「ゼレンスキー政権は紛争解決への無責任な姿勢を改めて示した」と非難した。【ベルリン五十嵐朋子】
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