米国務長官、イランからの攻撃への「先制的な阻止」に言及

2026/01/29 09:23 

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 ルビオ米国務長官は28日、緊張が高まっているイラン情勢を巡り、米政権が中東海域に空母打撃群を展開していることについて、米軍や同盟国に対する攻撃を「先制的に阻止」するための態勢だと説明した。一方で、「そうした事態にならないことを願っている」とも述べた。米連邦上院外交委員会の公聴会で語った。

 これに先立ち、トランプ米大統領は28日、自身のソーシャルメディアに、「イランに大艦隊が向かっている。迅速に任務を果たすことができる」と投稿し、イランに対して核開発を巡る交渉に応じるよう圧力をかけた。

 米紙ニューヨーク・タイムズの28日の報道によると、米政権はイランに対して、ウラン濃縮活動の完全停止▽弾道ミサイルの保有数と射程の制限▽親イラン勢力への支援中止――の3項目を受け入れるよう要求している。

 ルビオ氏は公聴会で「イランは経済崩壊にもかかわらず、多数の弾道ミサイルを保有している」と指摘。米軍や同盟国に対する攻撃の可能性に備えて、「先制的に阻止できる態勢」を維持することが適切だとした。

 また、イランの体制が「かつてなく弱体化している」との見方を示し、イラン政府が国民の不満の原因である経済苦境に対処する手段を持ち合わせていないと主張。将来的に抗議デモが再び活発化する可能性があるとも語った。

 イランの最高指導者ハメネイ師が権力の座から離れた場合の後継については、「誰にも分からない」と説明。「体制の内部で、(政権の)移行に協力する人物が出てくることに期待するしかない」と話した。また、3日に軍事作戦で大統領を拘束したベネズエラと比べて「(イランは)はるかに複雑だ」とも述べた。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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