トランプ氏、イラン協議の代表団派遣見送り 戦闘は「再開せず」
イランとの戦闘終結に向けた協議を巡り、トランプ米大統領は25日、自身のソーシャルメディアで、米側代表団の仲介国パキスタンへの渡航を中止すると発表した。イラン側の和平への提案が「不十分」だったという。ただ、トランプ氏は米ニュースサイト「アクシオス」に対し、イランへの攻撃再開はまだ考えていないと語った。
双方は核開発やホルムズ海峡での対応を巡って主張に隔たりがあり、一致点を見いだせるかが焦点だった。
協議では、米国とイランがパキスタン側と個別に会談し、間接協議で進展があれば、両国による対面協議が行われる予定だった。
イランのアラグチ外相は25日、パキスタンでシャリフ首相らと会談。米国の提案に対するイラン側の要求を伝えた。だがトランプ氏の意向に沿う内容ではなかったという。
一方、トランプ氏はその後、記者団に対し、代表団の渡航中止を決めた後、「10分もたたないうちに」イランが新しい提案を出してきたと語った。内容は「とても良くなったが、まだ不十分」だと語り、イラン側のさらなる譲歩に期待を示した。
また、トランプ氏はイランとの協議は28日まで開かれないとも語った。
一方、イランメディアは25日、オマーンに向かったアラグチ氏が再びパキスタンに戻り、26日に再協議する予定だと伝えた。戦闘終結を巡り、新たな提案をする可能性もある。
こうした中、イスラエル首相府は25日、親イランであるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点を「強烈に攻撃する」との声明を出した。
ヒズボラを巡るイスラエルとレバノンの停戦は16日に発効し、トランプ氏は23日、3週間の停戦延長を発表した。戦闘がイランとの協議に与える影響を嫌ったとみられる。
だがイスラエル軍はレバノン南部に駐留を続け、ヒズボラとの散発的な交戦が続いており、停戦が崩壊する可能性もある。【ニューヨーク三木幸治】
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