「ハンタウイルス感染」クルーズ船から下船開始 乗客ら帰国へ

2026/05/10 21:23 

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 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は10日、スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島で、船内で「ハンタウイルス」の集団感染が起きた疑いがあるクルーズ船から乗員乗客の下船が始まったと明らかにした。X(ツイッター)への投稿で「WHOの専門家がスペイン保健省と協力し、乗客の疫学調査にあたっている」と説明した。

 テドロス氏によると、クルーズ船から最初の一団の下船が始まった。AP通信によると、下船した乗客らは健康チェックなどを経て、チャーター便で帰国する見通しだ。

 クルーズ船は10日、テネリフェ島の港に到着していた。テドロス氏は9日に現地入りし、「(ハンタウイルスは)新型コロナウイルスとは異なる。地域住民への感染リスクは低い。ただ、(感染拡大に関する)懸念は正当なものだ。我々は皆、新型コロナウイルスを経験し、心の痛手は残っているからだ」と記者団に語っていた。

 WHOによると、これまでにクルーズ船では6人のハンタウイルス「アンデス型」への感染が確認され、2人が死亡。感染の疑いがある別の1人も死亡した。船にはWHOに報告があった5月2日時点で、乗員乗客147人が乗船していた。

 テネリフェ島はモロッコ沖の大西洋の島で、人気のリゾート地としても知られる。

毎日新聞

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