香港「りんご日報」元記者らが台湾で紙面展示 廃刊から5年

2026/06/19 19:54 

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 2021年6月に廃刊に追い込まれた香港の民主派紙「蘋果(ひんか)(りんご)日報」の報道の歩みを伝える展示が19日、台北市で始まった。同紙の元記者らが台湾で設立した独立メディア「追光者」が主催する。

 台北市万華区の文化施設「新富町文化市場」で7月15日まで続く展示では、1995年6月20日付の創刊号や香港国家安全維持法(国安法)違反に問われて最終号となった21年6月24日付紙面など、激しく移り変わった香港社会を映し出す同紙の新聞が並ぶ。

 会場の約250点は内外の香港人から寄せられたり、台湾の学術機関・中央研究院香港研究所から貸し出しを受けたりした。当時の記者証、記者倫理や福利厚生制度を紹介した社員向け資料のほか、香港の映画スターの訃報を伝える紙面もあり、政治だけでなく社会や娯楽の面からも理解を深める狙いだ。

 同紙は中国共産党に対する批判で知られ、民主化運動を支援する論陣を張った。反政府的な言動を禁じる国安法が20年に施行されるとより厳しい取り締まりに遭った。香港当局は26年3月、同紙を法人登記簿から抹消し、解散させたと発表した。

 りんご日報のニュース部門の元責任者で、台湾に移って追光者を創設した李家聡さんは「香港では『りんご日報』は敏感な言葉になった」と述べ、図書館で過去の新聞が閲覧できず、市民が自宅で保管するのも難しくなったと説明。言葉や文化の近い台湾で資料を保存する重要性を訴えた。【台北・林哲平】

毎日新聞

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