ウクライナに日本の絵本を寄贈 上皇后美智子さま執筆の一冊も

2026/06/25 15:51 

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 ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、日本の絵本5冊がウクライナ語に翻訳され、現地の子どもたちに寄贈された。絵本の編集や印刷、製本などの工程はウクライナで行われ、戦禍による遅れも出たという。25日にユーリ・ルトビノフ駐日ウクライナ特命全権大使が文部科学省を訪れ、松本洋平文科相が絵本を手渡した。

 ウクライナ支援パッケージの一環として、東京都渋谷区の出版社「至光社」とウクライナの大手出版社が協力した絵本寄贈の取り組みを文科省が後押しした。

 今回寄贈したのは、他者を思いやる心や一歩踏み出す勇気をテーマとした日本の絵本5冊。上皇后美智子さまが文章を書かれた「はじめてのやまのぼり」もその中の一冊で、ご一家での三方ケ峰(長野県)登山の思い出を基に記されている。いわさきちひろさんの「ゆきのひのたんじょうび」なども含まれている。

 首都キーウで既に計5000冊が出版され、小児病院内の教育施設や学校、図書館に配られた。今後もさらなる増刷を目指しているという。

 松本文科相は「ぜひ我々の思いも合わせてウクライナに届けてほしい。子どもたちが未来に希望を持てるよう願いを込めたい」と述べた。ルトビノフ大使は「戦争の中で暮らす子どもたちにとって、本は知識だけでなく、希望や勇気、未来への夢を与えてくれる大切な存在」とし、「ウクライナの子どもたちに新しい世界との出会いをもたらし、日本の温かい友情と善意を感じてもらうきっかけとなることを願っている」と感謝を述べた。

 至光社の武市晴樹社長は「紆余(うよ)曲折がありながらもこの日を迎えられた。ようやく絵本が現地の子どもたちに届いた」と喜んだ。【井川加菜美】

毎日新聞

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