タイ公務員試験で大規模な点数改ざん 再計算で132位→1位に

2026/08/14 05:30 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 タイの地方公務員採用試験で、受験者の点数を不正に引き上げる大規模な不正が発覚した。仲介グループは受験生に1人35万バーツ(約168万円)程度、競争率の高い地域では70万~80万バーツ(約336万~384万円)を要求していたとされる。内務省地方行政局は13日、局内にも仲介役として動いた人物がいることを明らかにした。

 2025年の採用試験は約28万人が受験し、1万5520人が採用された。地方行政局の再検証で5925人の点数改ざんが判明。5145人は本来不合格だったのに合格扱いとなり、うち3404人は既に採用されていた。

 正しい点数に基づいて合格者名簿を作り直した結果、南部ナコンシタマラート県の会場で受験した女性は、点数が変わらないまま順位が急上昇した。新たな結果を知り、「132位から1位に。手が震えた」とSNSに投稿。女性は当初、優秀な受験者が多いのだと思っていたという。

 捜査当局は6月、バンコク近郊ノンタブリ県の会社を捜索し、政府職員を中心とする10人超がパソコン上で答案の写しに手を加えているのを確認した。金を払った受験者を合格させるため、既に公表されていた点数と一致するよう内容を書き換えていたとされる。

 警察は前地方行政局長や試験を請け負った大学の担当者を含む計13人を容疑者として捜査している。政府の調査委員会は、試験や採点、結果発表などほぼ全ての段階に、不正を招く隙(すき)や法令違反の疑いがあったと指摘し、実施体制の見直しを求めている。

【バンコク小泉大士】

毎日新聞

国際

国際一覧>