露、拉致した子どもを「洗脳して兵士に」 帰還支援のNGO訴え

2026/09/23 09:11 

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 ウクライナから、侵攻するロシア側に連れ去られた子どもたちの帰還支援などに取り組むNGO「セーブ・ウクライナ」のミコラ・クレバ代表らが22日、ロンドンで記者会見した。2022年2月の全面侵攻開始以降、ロシアとウクライナの露占領地域から約1800人の子どもを「救出」したといい、「ロシアは拉致した子どもたちを洗脳して兵士に仕立てている。そうした実情を多くの人に知ってほしい」と訴えた。

 ◇3.5万人以上が連れ去られたか

 米エール大公衆衛生大学院の研究所は、ウクライナから18歳未満の3万5000人以上がロシアと露占領地域に連れ去られたと推計している。

 ◇ウクライナ語禁じ「ロシアの子」に

 クレバさんは帰還した子どもたちの証言として、ロシアは連れ去った子どもたちに対し、パスポートを強制的に発行して「ロシアの子ども」に変え、学校でウクライナ語の使用を禁止するなど「アイデンティティーを消滅させようとしている」と説明。さらに、「再教育キャンプ」などで「ウクライナ人もナチスだ」と信じ込ませてロシアへの忠誠心と祖国に対する憎しみを植え付け、「武器を持ってウクライナと戦う」ように仕向けているという。

 セーブ・ウクライナは14年、ロシアがウクライナ南部クリミア半島を一方的に併合したことなどを受け、クレバさんらが共同設立した。当初は国内避難民の支援団体などのネットワーク組織で、緊急支援物資や医療を提供したり、紛争地域に取り残された子どもや孤児らを保護したりしてきた。これまでに16万5000人以上を避難させた。

 ロシアの全面侵攻が始まってからは、子どもたちを帰還させる活動にも注力。教育や社会復帰、家族を含めたトラウマからの回復などの支援も実施する。

 ◇ノーベル平和賞の候補にも

 ノルウェーの民間研究機関・オスロ国際平和研究所(PRIO)は、10月9日に発表されるノーベル平和賞の受賞者・団体の予想で、クレバさんと国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」を5候補の一つに挙げている。

 クレバさんは「(受賞の可能性については)考えていないが、もし受賞して、それがもっと多くの子どもたちを救うのに役立つなら、歓迎する」と語った。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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