北九州空港から海路で関門エリアへ 観光地直結、3月に実証運航

2025/02/26 13:00 

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 北九州市と山口県下関市は25日、北九州空港から門司港レトロ地区(門司区)と唐戸市場(下関市)を海路で結ぶ「Fly&Cruise(フライ・アンド・クルーズ)」を3月27~29日の3日間、実証運航すると発表した。

 北九州市を代表する観光地の門司港レトロ地区を北九州空港から公共交通機関で訪れるには、バスや電車を乗り継ぐ必要がある。実証航路は、関門汽船(門司区)の船舶で北九州空港から約50分で門司港レトロ地区に、さらに約10分で唐戸市場へと直結する。途中、国重要文化財の部埼灯台や、海を向いて立つ僧清虚像を正面から眺めることができる。

 2024年10月の武内和久・北九州市長と前田晋太郎・下関市長による関門トップ会談で実施が決まった。両市を代表する観光地と年間120万人が利用する北九州空港のアクセス向上や、船での移動を新たな観光コンテンツにすることを狙う。

 実証期間中は1日往復3便運航する。定員各60人。北九州空港―門司港レトロ間は大人1400円(小学生700円)▽同―唐戸市場間は1600円(800円)。未就学児は大人1人につき1人無料。事前予約を推奨するが、空席があれば当日も可能。飛行機を利用しなくても乗船できる。北九州市門司港レトロ課は「実証を受けて定期就航化など検討していく。関門地域のさらなるにぎわいづくりにつなげたい」としている。【山下智恵】

毎日新聞

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