自民・高市氏「減税必要」 慎重論の森山幹事長とは「正反対」と強調

2025/04/14 15:58 

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 自民党の高市早苗前経済安全保障担当相は14日、自身のX(ツイッター)で、物価高対策として減税に踏み込む必要性を訴えた。消費減税などに慎重な姿勢を示した森山裕幹事長の13日の講演を引用した上で、自身の主張とは「正反対」とし、違いを強調した。

 高市氏は「減税や賢い政府支出」は必要とした上で、物価高対策などのための財政拡大は「景気を押し上げ、むしろ税収は増収になる」と主張した。

 森山氏は13日の講演で、消費減税を求める意見が党内で強まっていることを念頭に「その分の財源をどこに求めるのか」と指摘。「(財政上の)裏付けのない減税政策は国際的な信認を失う」と減税論をけん制した。

 高市氏は昨年9月の党総裁選で、1回目の投票ではトップに立ったものの決選投票で石破茂首相に敗れた。減税を巡って首相の発言にぶれが目立つ中、明確に減税を打ち出す姿勢には、「ポスト石破」として存在感を示す狙いもあるとみられる。【飼手勇介】

毎日新聞

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