3閣僚の海外出張、参院議運委で了承されず

2025/04/25 18:32 

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 参院議院運営委員会の理事会は25日、大型連休中の15閣僚の海外出張のうち、岩屋毅外相、鈴木馨祐法相、阿部俊子文部科学相の3閣僚について了承しなかった。岩屋氏については5カ国歴訪のうち後半2カ国を認めなかった。閣僚の海外出張は議運委の許可を得るのが慣例だが拘束力はなく、3閣僚はいずれも政府の責任で渡航する見通し。

 野党が反対したのは、岩屋氏のサウジアラビア、フランスでの政府要人との会談▽鈴木氏のキルギス、ウズベキスタンでの政府要人との意見交換▽阿部氏の8月に横浜で開催される「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)」に向けたガーナ、エジプトでの連携強化――の計6カ国に関する渡航日程。

 野党筆頭理事の石橋通宏氏(立憲民主党)は「国民生活が物価高騰やトランプ関税で不安定で、対策を速やかに講じる必要性がある。例年とは状況が異なる」と指摘。「必ず今行かなければいけない合理的な理由が見いだせなかった」と説明した。

 岩屋氏は外務省で記者団に「国会への影響を最小限にしながら、必要と考える外交活動をしっかり行っていきたい」と語った。【安部志帆子、鈴木悟】

毎日新聞

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