兵庫知事「県政の信頼損ない、おわび」 情報漏えい、県議会で謝罪

2025/06/03 11:38 

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 兵庫県の斎藤元彦知事は3日開会した県議会6月定例会で、自らの疑惑などを告発した元県幹部(故人)の私的情報が県内部から漏れていた責任として「県政の信頼を損なうもので、県民の皆様、関係者に深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 私的情報は元県西播磨県民局長の公用パソコンから見つかり、県人事課が管理していた。県が設置した二つの第三者委員会は県議3人のほか、政治団体「NHK党」党首の立花孝志氏らに漏れていたことを確認した。

 第三者委は、元県総務部長の井ノ本知明氏が県議3人に漏えいしたと認定。斎藤氏らの指示だった可能性が高いと指摘した。県は元総務部長を停職3カ月の懲戒処分としている。

 私的情報を交流サイト(SNS)で発信した立花氏らに対しては「県職員が漏えいした可能性が極めて高い」と判断。県警は地方公務員法(守秘義務)違反容疑での告発状を受理し、捜査を進めている。【稲生陽】

毎日新聞

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