参院選比例代表（改選議席数５０）で、れいわ新選組の新人、蓮池透氏（７０）の落選が確実となった。北朝鮮による拉致被害者、蓮池薫氏（６７）の実兄で、参院選への出馬は３回目。

　蓮池透氏は、新潟県柏崎市出身。東京理科大を卒業後、東京電力に入社し、原子力関連の業務に従事した。東日本大震災前の東電福島第１原発で技術者として勤務した経験もある。

　２０１９年の参院選比例代表で、山本太郎代表が立ち上げた当時の政治団体「れいわ新選組」から出馬。２２年の参院選比例代表にもれいわから立候補したが、いずれも落選した。

　３度目の挑戦となった今回、２５年６月の出馬記者会見で消費税廃止を訴えると強調。また、拉致被害者の家族という立場から「当事者として長年にわたり未解決になっている問題を国会で打開したい」とアピールした。

　公示後は、新潟県内や北陸地方などで街頭活動を展開。東電が目指している柏崎刈羽原発（新潟県）の再稼働などを巡り、「原発事故の惨状を見れば、今の原発再稼働は信じられない政策だ」と批判していた。【松本ゆう雅】