オリンピアン、ダンサー、ホステス…参院選で明暗分かれた著名人

2025/07/21 18:11 

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 20日投開票された参院選で、立候補した著名人は明暗が分かれた。

 当選したのは鈴木大地氏(58)▽牛田茉友氏(40)▽ラサール石井氏(69)▽百田尚樹氏(69)▽北村晴男氏(69)――。

 一方、落選したのは中村真衣氏(46)▽岸博幸氏(62)▽斉藤里恵氏(41)▽中田フィッシュ氏(39)▽久保優太氏(37)▽有本香氏(62)▽世良公則氏(69)――。

 著名人らは、それぞれの経歴をアピールして選挙戦を戦った。

 1988年ソウル・オリンピック競泳男子100メートル背泳ぎで、潜水泳法「バサロ」を武器に金メダルを獲得した自民新人の鈴木大地氏=東京選挙区=は「スポーツと健康を突破口に国政の場で全力を尽くします」と強調した。

 元NHKアナウンサーで国民民主新人の牛田茉友氏=東京選挙区=は「伝えるだけでなく、変えることに関わりたい」と話した。

 タレントの社民新人、ラサール石井氏=比例代表=は、主人公の声優を務めたアニメの舞台となった東京の下町などで「税も予算も暮らしを守るために」と声をからした。

 作家の百田尚樹氏=比例代表=は自ら立ち上げた日本保守の新人として出馬。「日本人は世界で一番勤勉な民族。給与が上がらないのは政治の無策」と持論を展開した。

 人気テレビ番組「行列のできる法律相談所」への出演などで知られる弁護士で、日本保守新人の北村晴男氏=比例代表=は「偽装難民や違法滞在者を厳しく取り締まる」などと呼びかけた。

 2000年シドニー五輪競泳女子100メートル背泳ぎ銀メダリストの自民新人、中村真衣氏=新潟選挙区=は、水泳指導の経験などから「教育格差、経験格差を是正していきたい」と主張した。

 元経済産業省官僚で経済評論家の自民新人、岸博幸氏=比例代表=は、官僚経験を生かした強い経済の復活や地方創生などを公約に掲げた。

 筆談での接客で話題となった東京・銀座の元ホステスで、その後に東京都議も務めた自民新人の斉藤里恵氏=比例代表=は、聴覚に障害があることから「誰ひとり取り残さない未来をつくりたい」と訴えた。

 プロダンサーの自民新人、中田フィッシュ氏=比例代表=は「人々の居場所と出番をつくる」として、ストリートカルチャーを通じた表現活動・文化の発展などを政策に押し出した。

 格闘家の維新新人、久保優太氏=比例代表=は「格闘技の力で日本を変える」とアピールした。

 ジャーナリストの有本香氏=比例代表=は党事務総長を務める日本保守の新人として立候補し、「日本の国体、伝統文化」を守ることを政策に掲げた。

 歌手の無所属新人、世良公則氏=大阪選挙区=は高い知名度を生かして街頭活動を展開。教育の重要性やオーバーツーリズム対策などを説いて回った。【木村敦彦】

毎日新聞

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