国民民主党の玉木雄一郎代表は２２日の記者会見で、参院選で比例候補の「標旗」を千葉選挙区の街頭演説に流用した問題について、岡野純子衆院議員と党千葉県連幹事長の天野行雄県議を厳重注意処分としたと明らかにした。岡野、天野両氏は、党県連の役職を辞任したという。党倫理委員会に諮るかは役員会で判断するとしている。

　玉木氏は標旗の流用について調査した結果、「錯誤だったと認定した」と説明。ただ、誰が誤った名前を記入したかや、党内から流用を指摘された後も標旗の使用を続けたのではないかとの質問には「把握していない」と述べた。

　岡野、天野両氏は県連内のパワハラの有無を巡る問題で、党本部の調査対象となっている。党幹部は「参院選も終わったのでパワハラ問題についても調査を進める。今回の件も含めガバナンスを立て直さなくてはならない。このままでは終わらせない」と述べた。【遠藤修平】