スーパーのコメ5キロ平均価格は3589円 8週連続値下がり

2025/07/22 16:36 

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 農林水産省は22日、全国のスーパー約1000店で7~13日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が3589円だったと発表した。前週より13円安く、集計の公表を開始した2022年3月以降で初めて8週連続の値下がりとなった。割安な政府備蓄米の流通量が増えた影響とみられる。3500円台は今年1月以来26週ぶり。

  3000円台は5週連続。種類別の平均価格(5キロ)をみると、銘柄米は4261円で、前週より12円安かった。一方、備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」などは3106円で、前週から13円下がった。5月31日から店頭に並び出した随意契約の備蓄米が出回り、銘柄米の価格にも影響を与えている。ただ、販売数量に占めるブレンド米などの比率は前週の58%と変わらなかったため、値下がり幅は全体的にほぼ横ばいにとどまった。

 一方、農水省が別にまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における5キロ当たりのコメの平均価格は、前週より32円安い2978円。随意契約の備蓄米のみは前週比で8円高い2061円だった。

 また随意契約での備蓄米の販売数量は、13日までの累計で5万6669トンにとどまっている。都道府県別では大阪府が4895トンで最も多く、最少は秋田県の62トンだった。

 農水省はブレンド米について、全国でサンプル調査した都道府県別の5キロ当たりの店頭価格も公表した。原則16日時点で、随意契約の備蓄米は含まないもので、税抜きの最低価格は大阪府の2580円、最高価格は滋賀県の4680円だった。【中津川甫、渡辺暢】

毎日新聞

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