自民党高知県連は２１日、参院選での自民大敗を受けて緊急役員会を開き、石破茂首相の早期退陣を近く党本部に申し入れることを決めた。県連会長の中谷元防衛相（衆院高知１区）は会長職の辞意を表明しているという。

　徳島・高知選挙区では、高知県連の要請で擁立した新人の大石宗氏（４４）が、野党が支援した無所属現職の広田一氏（５６）に６万票あまりの差をつけられて敗れた。石破首相は選挙期間中の１２日、高知県南国市で大石氏の応援演説をした。

　申し入れは「参院選の敗北の責任を取り、選挙で示された国民の民意に沿って、石破茂総裁は早期に退陣すべき」だとの内容。

　役員会には県連副会長の尾崎正直衆院議員（高知２区）など６人が出席したが、中谷会長は欠席した。【小林理】