石破首相の続投方針表明に「首相支える」 閣僚から支持相次ぐ

2025/07/22 15:10 

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 石破茂首相(自民党総裁)が続投する方針を正式に表明したのを受け、閣僚からは「首相を支える」などと続投を支持する声が上がった。

 村上誠一郎総務相は22日の記者会見で、自民、公明両党が参院全体の過半数を維持できる50議席を下回った参院選の選挙結果について「本当に石破さん個人の責任だったのか」とした上で、派閥の政治資金裏金問題や旧統一教会問題を挙げ、「自民党が十数年やってきたことのいろんな問題が今回噴き出したのではないか」との見方を示した。「石破さんだから、今までの負の遺産を背負いながらここまでやってこられたと心底思っているので、私はできる限り一生懸命支えていきたい」とも語り、涙ぐむ場面もあった。

 林芳正官房長官も会見で「選挙結果について謙虚に真摯(しんし)に受け止めなければならない」とした上で、「引き続き石破首相を支えていきたい」と述べた。

 一方、首相の続投表明に対し、自民党高知県連は21日、参院選敗北の責任を取り、首相の早期退陣を党本部に申し入れると決めたと、尾崎正直副会長(衆院議員)らの連名で発表した。

 県連会長を務める中谷元・防衛相は22日の会見で「私への報告、了承もないままに行われたものであり、正式な要求ではない。どういうことなのかと疑問に思った」と疑問を呈し、「内閣の一員として石破内閣を支えていく立場なので、県連の一部の役員の意見とは異にする」と語った。

 自民党の佐藤勉経理局長や萩生田光一元政調会長らは東京都内で会談し、参院選大敗を受け、野党に政権を明け渡すべきだとの認識で一致した。【中村紬葵、内田帆ノ佳】

毎日新聞

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