石破首相の辞任表明 自民党大阪府連総務会長「党内の分断を避けた」

2025/09/07 18:41 

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 石破茂首相(自民党総裁)は7日、党総裁を辞任すると表明した。

 自民党大阪府連は6日に総裁選の前倒しに「賛成」と決めたばかりだった。所属議員ら201人を対象に無記名投票を実施し、投票総数163票の8割に近い124票が賛成という結果を受けてのことだった。府連の鹿田松男総務会長は「石破総理の辞任は残念だ。個人としては臨時総裁選には反対だったが、党内の分断を避けたのはいいことだ」と述べた。

 7月の参院選大阪選挙区(改選数4)で自民公認候補が27年ぶりに落選した直後、当時の府連会長だった青山繁晴参院議員が石破首相の退陣を公然と迫っていた。過去2回の衆院選でも、府内で公認を擁立した選挙区で日本維新の会の候補に全敗している。党勢回復に向けて、鹿田氏は「維新には吉村洋文代表という顔がある。自民も次の総裁に、顔となる人を見つけなければならない」と語った。

 別の府連関係者は「石破首相がここまで粘るとは思わなかった。最後に衆院解散をちらつかせたのが最悪だった。8日の投票を回避したとはいえ、党内では大半の議員が踏み絵を踏まされたようなものだ。新たな総裁を選び、本当の意味で『解体的出直し』に取り組むしかない」と話した。【長沼辰哉】

毎日新聞

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