自民総裁選に高市氏も出馬調整 水面下で進むポスト石破の神経戦

2025/09/09 19:40 

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 選挙日程や方式が大筋で固まり、「ポスト石破」を決める自民党総裁選が事実上スタートした。前回(2024年)の1回目投票でトップだった高市早苗前経済安全保障担当相(64)は9日、臨時総裁選に立候補する調整に入った。高市氏周辺によると、来週にも立候補に向けた記者会見を開く方向で検討している。

 高市氏は前回、決選投票で石破茂首相に逆転で敗れた。保守層からの支持が厚く、衆院奈良2区選出で当選10回。党政調会長や総務相などを歴任した。

 既に出馬の意向を示している茂木敏充前幹事長(69)は、正式な会見を10日に行うと発表。9日は茂木氏を支援する議員らと演説内容や公約を精査するなど着々と準備を進めた。

 立候補の意向を固めている林芳正官房長官(64)は、党幹部に総裁選への協力を要請するなど精力的に動き回った。小林鷹之元経済安保担当相(50)は国会内で自身に近い議員と会談した。

 一方、小泉進次郎農相(44)は閣議後会見で出馬の意思を問われたが、「自民党自身が一致結束しなければ野党と向き合う環境はできない。一致結束する環境をつくるため、私自身が何ができるか考えて判断したい」と述べるにとどめた。【畠山嵩、森口沙織】

毎日新聞

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