<1分で解説>酸素を生み出すプランクトンの危機と地球温暖化
米ワシントン大などの研究チームが、地球の酸素の約20%を作る植物プランクトン「プロクロロコッカス」が温暖化の影響で今世紀末までに半分近く減る恐れがあると発表しました。生態系や水産資源への影響が心配されています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「酸素を生み出すプランクトンの危機と地球温暖化」について解説します。
Q プロクロロコッカスってどんな生き物なの?
A プロクロロコッカスは、地球上で最も個体数が多い光合成生物で、太陽が当たる海の表層の約75%に生息しています。大きさは約1マイクロメートルです。
Q 温暖化でどうなるの?
A プロクロロコッカスの分裂や増殖は海水温が上昇すると活発化しますが、28度を超えると急に遅くなることが分かりました。温暖化対策が不十分な場合、熱帯と亜熱帯の海水温は30度を超えることが常態化するとみられています。そのため、今世紀末までに17~51%も減る恐れがあると予測されています。
Q そうすると酸素はどれくらい減るの?
A プロクロロコッカスが減ることで、地球全体の酸素供給量が3~10%減る可能性があると試算されています。
Q 他にも影響はあるの?
A プラスチックごみから出る有害物質や海洋酸性化なども、プロクロロコッカスの増殖を妨げる原因になっています。
Q 他の生き物が酸素を作ることはできるの?
A ワシントン大のフランソワ・リバレ博士は「短期的には他の種が酸素供給の役割を補完するだろうが、すでにプラごみや海洋酸性化など多くのストレスを受けている。最も深刻な事態を防ぐための時間は急速に無くなりつつある」と警告しています。この研究成果は8日付の英科学誌ネイチャー・マイクロバイオロジーに掲載されました。
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