岸田前首相、自民総裁選の結果次第で「連立拡大など判断を」

2025/09/10 09:44 

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 自民党の岸田文雄前首相は10日午前、東京都内であったセミナーの対談で、石破茂首相(党総裁)の後任を決める総裁選の結果次第で「連立の拡大や部分連合など、いろんな工夫をしなければならない」と述べた。

 岸田氏は少数与党になったことで「(政治的に)決断しにくい状況となったことは残念で深刻だ」と指摘。総裁選では「どのように党を再生するか、新体制をつくる中で方向性を示さなければならない」とした上で、連立組み替えなどを「総裁選の結果によって現実的に判断しなければならない」と述べた。

 一方で、連立を拡大する場合は「まず自民党をどう立て直すかを示すことが第一歩だ。方向性をしっかり確認して連立を考えなければ、相手も自民と組む意味や意欲が湧かない」とも語った。

 参院選で大敗したことについては「もっと自民らしい政策があるべきだった。『消費減税か、給付か』という野党の土俵に乗ってしまった」と悔やんだ。【鈴木悟】

毎日新聞

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