議会と対立の福岡・大刀洗町長が町民と意見交換 早期収束求める声も

2025/09/13 15:41 

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 福岡県大刀洗町の中山哲志町長は12日、町役場隣の文化会館「ドリームセンター」で町民との意見交換会を開いた。8月の町議会調査特別委員会(百条委)の意見交換会と同じ場所。住民からは百条委の会と同様、議会との早い対立解消を求める意見が相次ぎ、5時間弱の長時間に及んだ。

 事前告知の「誰でも参加可、時間無制限」の通り、参加者約210人のうち約70人が町外からだった。午後7時から休憩をはさみながら午後11時40分過ぎに終了した。

 最初に町側が「ここが変だよ百条委」など百条委の権限乱用を防ぐべきだと説明。今春まで15年間、要綱や経理監査などがなく、百条委の調査が進む物産販売「大刀洗マルシェかてて」では「事業すべてが直接の根拠法令を持つわけではない。(百条委の)指摘は直した」とした。

 参加者からは50件以上の意見や質問が出た。「百条委で調査すべき問題だったのか」「かてて運営や職員に影響が出ているなら良くない」「百条委の指摘で不備が直って良かった」などの声が続いた。百条委側の会と同様、早期収束を求める声が多く「議員も役場も町をよくするもの。自分が正しいと主張するだけではなく、コミュニケーションをとって矛をおさめてほしい」などの意見も多かった。【前田博之】

毎日新聞

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