新総裁の高市氏とは? 「鹿」発言が物議、総務相時代「停波」に言及
4日の自民党総裁選で、新総裁に選出された高市早苗前経済安全保障担当相(64)はどんな人物なのか。経済政策に精通する一方、保守色の強い発言で物議を醸したこともある。
「奈良の鹿を足で蹴り上げる、とんでもない人がいる」
高市氏がそう発言したのは、総裁選が告示された先月22日の演説会だった。「外国から観光に来て、日本人が大切にしているものをわざと痛めつけようとする人がいるんだとすれば、何かが行き過ぎている」と述べ、外国人政策の厳格化を訴えた。
高市氏は後日、発言の根拠を問われて「自分なりに確認をした」と釈明したが、外国人への偏見を助長するとの批判が上がった。
刑事事件を起こした外国人について「警察で通訳の手配が間に合わず、不起訴にせざるを得ないとよく聞く」と発言したことにも、実態と異なるとの批判が出た。
高市氏は衆院奈良2区選出で当選10回。第1次安倍政権の2006年に内閣府特命担当相として初入閣した。終戦記念日の8月15日に、閣僚として靖国神社を参拝するなど保守色の強い政治姿勢で知られてきた。
第2次安倍政権の総務相だった16年には、放送局が政治的公平性を欠く放送を繰り返した場合、放送法違反を理由に電波停止(停波)を命じる可能性に言及し波紋を広げた。
松下政経塾出身で、米国連邦議会で立法調査官として勤務したこともある。党の政調会長や経済安全保障担当相を歴任するなど、経済政策や安保政策に明るいことで知られる。
一方、今回の総裁選では自らを「穏健な保守」だとして保守色は抑制気味だった。首相に就任した場合、靖国神社に参拝するかを問われると明言を避け、「外交問題に絶対されてはいけない、されるべきことではない」と語った。
また、演説会では女性の健康をサポートする政策の必要性を訴え、自らの更年期障害と病気について語る場面もあった。
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