高市氏、公明離脱に「不徳の致すところ」 一部で「総総分離」論

2025/10/14 17:16 

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 自民党は14日、党本部で両院議員懇談会を開き、公明党が連立離脱を決めた経緯について説明した。高市氏は会合で「私の不徳の致すところだ」と反省の弁を述べた。26年間連立関係にあった公明への感謝を話す場面もあったという。出席者が明らかにした。

 高市氏は10日に公明の斉藤鉄夫代表と会談した後、記者団に「一方的に連立離脱を伝えられた」と不満を示していた。ただ、自民のみでは衆院で196議席と過半数に37議席足りず、今後も公明の協力が欠かせない中、言動を修正した模様だ。

 両院議員懇談会は非公開で行われた。出席者によると、高市氏は今後の政権枠組みについて「基本政策が合致する党へ連立を申し入れるなど、政権を安定的に運営するための努力をギリギリまでやりたい」と語った。鈴木俊一幹事長は連携先として国民民主党や日本維新の会の具体名を挙げた。高市氏の責任を問う意見は出なかったという。

 出席議員からは今後の公明との関係について「各党とも政策協議をする中、公明とも協議をきちんとしたほうがいい」という意見が出た。また、公明がこれまで擁立してきた衆院小選挙区に自民が対抗馬を出すことは「よくない」との指摘もあった。

 一方、衆院で過半数に大幅に届かない現状では首相指名選挙で高市氏が選出されるか不透明だとして、石破茂氏が首相を当面続投する「総総分離」を主張する議員もいたという。【遠藤修平、鈴木悟】

毎日新聞

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