連合・芳野氏 労働時間規制緩和「働き方改革に逆行、看過できない」

2025/10/23 16:48 

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 連合の芳野友子会長は23日の記者会見で、高市早苗首相が上野賢一郎厚生労働相に現行の労働時間規制の緩和検討を指示したことについて「緩和はあってはならない。これまでの(働き方改革の)取り組みに逆行するもので看過できない」と述べた。

 芳野氏はいまだに過労死、過労自死が発生し続けているとした上で「実態から目をそむけ、長時間労働を積み重ねれば生産性が上がるかのような言説にまどわされることなく、すべての働く者の幸せを追求していただきたい」と述べた。

 首相は21日、厚労相への指示書に「心身の健康維持と従業者の選択を前提にした労働時間規制の緩和の検討」との文言を盛り込んだ。上野氏は「首相の指示も踏まえて議論を深めたい」と述べている。

 一方、高市氏が初の女性首相に選出されたことについて「日本の憲政史上初めての女性総理の誕生という歴史的な結果。日本のジェンダーギャップが解消されることにつながることに期待する」と述べた。【田辺佑介、塩田彩】

毎日新聞

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