静岡・伊東市長への不信任案提出が正式決定 市議に「56す」脅迫文

2025/10/29 15:37 

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 静岡県伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑を巡り市議会は29日、各会派代表者会議を開き田久保市長への再度の不信任決議案を31日の臨時議会に提出することを正式に決めた。市議20人中19人の賛同を得た。不信任決議案は同日可決され、市長は自動的に失職する見通し。市長選は12月7日告示、14日投開票となる公算が大きい。

 代表者会議の後、座長を務めた杉本一彦市議は「(臨時議会の)31日にようやく公約を果たせることにほっとしている。市長選ではピンチをチャンスに変えてくれるリーダーが選ばれることを期待している」と話した。

 また市議選後、大半の市議の自宅や職場に殺害を示唆する脅迫文が届いていることが分かった。28日までに届いたのは15人で、いずれも「悪い○○(市議の名前)は死ね、くたばれ」とした上で、「19人全員56す」「19人563」「オールドメディアの偏向報道と共に死ね」など殺害を示唆する一文が添えられている。

 便箋に手書きで、筆跡から同一人物の可能性が高い。県西部・中部の消印で25、26日に投函(とうかん)された。市議有志は29日、伊東署に被害届を提出した。脅迫文が届いた青木敬博市議は「議員には家族がおり、おびえている。許される行為ではない。抗議は言論でしてほしい」と話した。【若井耕司】

毎日新聞

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