維新・藤田氏「高市政権を全力で支える」 与党で初の衆院代表質問

2025/11/04 18:04 

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 自民党と連立政権を組んだ日本維新の会の藤田文武共同代表が4日の衆院本会議で、与党として初めての代表質問に臨んだ。災害時の首都中枢機能のバックアップを担う「副首都構想」や、社会保険料引き下げを含む「社会保障改革」など連立合意に盛り込んだ12項目の政策実現を求めた。

 以前の維新は内容に応じて政策への賛否を決める「是々非々」を掲げ、野党と与党の間の「ゆ党」と呼ばれることもあった。連立入りを経て迎えたこの日の代表質問では、「高市政権を全力で支えていく」と訴えた。

 藤田氏は質問の冒頭で「我が国の未来を作るべく、『本格的な改革保守連立政権』を樹立する一助となれたことを誇りに思う」と主張。「自民党は国家観、国際政治観、安全保障観、経済財政観を共有している」と述べた。

 高市早苗首相は答弁で「政治の安定なくして力強い経済政策も外交・安全保障政策も推進できない。この思いを胸に維新との連立政権を樹立した」と説明。「12項目の政策を合意したスケジュールに従って、確実に検討、実施していく」と協力姿勢を強調した。

 一方、藤田氏は維新が「政策をゆがめる」として禁止を求めてきた企業・団体献金に関する質問はせず、献金を資金源とする自民への配慮がうかがえた。連立合意では献金の扱いについて、2年後までに結論を得るとして先送りしている。【原諒馬】

毎日新聞

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