高校駅伝、愛知予選で初の合同チーム 「各校の思い、タスキに重み」

2025/11/04 16:13 

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 都大路を目指し、全国各地で全国高校駅伝の予選が行われている。3日に開催された愛知県予選(毎日新聞社など後援)では、同県予選としては初めて各校混成の合同チームの参加が認められた。男子4、女子6チームが参加し、5校編成のチームもあった。

 予選は男子7人、女子5人がタスキをつなぐ。合同チームは順位が付かないオープン参加が原則で、全国では岐阜県など既に出場している予選も目立つ。少子化などに伴う出場校・競技者の減少を受け、競技の裾野を広げようと愛知県でも認めることになった。

 3日の女子の予選に5校7人でエントリーした「半田・知多翔洋・津島・一宮興道・横須賀」チーム。女子部員が一人の学校もある。予選当日に全員が初めて顔を合わせ、けがを考慮して4校5人でタスキをつないだ。ユニホームは自校のものを各自着用した。

 1区を走ったのは一宮興道の桐山未羽那(2年)。同校は2019年を最後に部員不足で出場が途絶え、参加をあきらめていたという。「走るのが好きなので、出られて良かった」と笑顔を見せた。5区を走った横須賀の福井敬(2年)も「各校の思いが込められ、重みのあるタスキだった」と振り返った。

 チームの監督を務めた横須賀の田中佑一教諭は「1校では参加できなくともやる気のある子はおり、タスキをつなげることができて良かった。これを機に一緒に練習するなど交流も広がっていけば」と話している。【川瀬慎一朗】

毎日新聞

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